福祉施設のシフトへの不満

福祉施設の中で、要支援者・要介護者が入所している施設では、夜勤がある。福祉施設で働く人には、小さな子供を持つ人や、介護が必要な親を持つ人もいる。また、女性が多い職場なので、妊娠・出産をする職員も少なくないだろう。人材不足で悩む福祉施設が多い中、家庭の事情などで夜勤ができない職員がいた場合、その他の職員にしわ寄せがくる。中には、一月のシフトが夜勤ばかりだ、という職員がいることもあるようだ。

また、福祉施設では夜勤の他、入居者の起床時から出勤する早番、夕食から就寝準備まで勤務する遅番もある。遅番で勤務した後翌日早番だと、家に帰って寝るだけとなってしまう。さらに、福祉施設は24時間365日稼働しているため、お正月休みもお盆休みもない所が多くある。休みたいと思う人が多い時期なので、なるべく職員が不満に感じないよう希望を聞き、みんなで分担して、平等に休めるようにしなければならないのだ。そのため、このような時期に連続して休暇をとることは、難しいといえる。

福祉施設では大体、前月のうちに翌月のシフトが組まれることが多い。職員は翌月のシフトと照らし合わせて、いろいろと予定を入れるだろう。だが、一人でも職員が体調を崩したり、その家族が病気になったりした場合、別の職員がその埋め合わせをするため、どんどんシフトが崩れてくる。せっかく立てていた予定も、変更せざるを得ないということも起きるのだ。このように、介護施設の勤務は不安定なため、体調を崩さないように注意しなければならない。